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ものづくり補助金で支援3件すべて採択|事業計画で重視したポイント

執筆者の写真: 鈴木 和幸|KGSO
鈴木 和幸|KGSO
8月10日
読了時間: 6分

更新日:8月23日

2026年8月7日に、ものづくり補助金第23次公募の採択結果が公表されました。全国では1,275者が申請し、448者が採択され、採択率は約35.1%でした。


今回、KGSOが支援した3件は、いずれも採択となりました。

ただし、採択された理由は文章をきれいに書いたからではありません。実際の申請支援では、現状の課題から設備投資、導入効果、売上・付加価値、そして収益計画までが一本のストーリーとしてつながっているかを重視しています。


ものづくり補助金の事業計画では、「何を導入するか」だけでなく、なぜその投資が必要なのか、導入によって何が変わり、それが事業成長や収益にどうつながるのかを一貫して整理することが重要です。


今回は、KGSOがどのように事業計画を確認し、補助金申請を支援しているかを具体的にご紹介します。補助金申請を検討されている中小企業経営者の方にとって、実務的な視点で役立つ内容です。


ものづくり補助金の事業計画について製造現場で打ち合わせする様子

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ものづくり補助金の事業計画は設備の性能説明だけでは不十分


ものづくり補助金の申請書でよく見かけるのが、設備のスペックや性能を詳しく書くことに注力しすぎているケースです。しかし、設備の性能だけを説明しても、それは単なるカタログ情報に過ぎません。重要なのは、


  • 会社のどの工程が変わるか

  • どの経営課題を解決するか

  • 売上や利益がどう変わるか


この3点を明確に示すことです。


たとえば、新しい機械を導入するだけでなく、その機械がどの工程のボトルネックを解消し、どのように作業効率や品質を改善するのかを説明します。さらに、その改善が売上や利益にどう結びつくのか、具体的な数字で示すことが求められます。



1. 現状課題と設備投資のつながりを整理する


ものづくり補助金の申請で最初に重要なのは、「設備がほしい」という単純な理由から始めないことです。まずは現状の工程を細かく整理します。


  • どの工程にボトルネックがあるのか

  • 手作業や外注にどのくらい依存しているのか

  • 生産能力や品質にどんな課題があるのか


これらを明確にしたうえで、なぜ今回の設備投資が必要なのかを説明します。


たとえば、ある製造工程で手作業が多く、作業時間が長いことが課題なら、その工程に導入する設備がどのように作業時間を短縮し、品質を安定させるかを示します。単に「新しい機械を買う」と書くのではなく、現状の問題点と設備投資の目的がつながっていることが重要です。



2. 導入効果を具体的に数値化する


「作業時間が減る」「効率が上がる」といった表現だけでは説得力が弱いです。KGSOでは、導入効果を数値で裏付けることを重視しています。


具体的には、


  • 1回あたりの作業時間

  • 処理回数(1日や年間)

  • 年間稼働日数

  • 処理能力

  • 外注費の削減額

  • 人員配置の変化


これらのデータをもとに、年間でどのくらいの作業時間が削減できるか、生産能力がどの程度向上するかを計算します。


たとえば、1回の作業時間が10分短縮され、1日50回処理し、年間稼働日数が250日なら、年間削減時間は10分×50回×250日=約2083時間となります。このように具体的な根拠を示すことで、導入効果の信頼性が高まります。


架空の「30%削減」などの根拠のない数字は使いません。数字の裏付けがあることが審査での説得力につながります。



3. 収益計画までつなげる


設備投資による生産能力向上だけで終わらせてはいけません。次に重要なのは、その生産能力をどう売上や利益に結びつけるかです。


  • 誰に販売するのか

  • 受注機会を逃していないか

  • 新規顧客や市場の開拓はあるか

  • 外注工程を内製化できるか


これらの視点で販売戦略を確認し、売上・利益・付加価値の計画に反映させます。


たとえば、生産能力が20%増加しても、販売先が限られていて受注が増えなければ売上は伸びません。逆に、新規市場の開拓や外注からの内製化でコスト削減ができれば、利益率が改善します。こうしたストーリーを事業計画書に盛り込むことが大切です。



4. 文章と数値の整合性を厳しくチェックする


申請書の文章と数値に矛盾があると、審査員の信頼を失います。KGSOでは以下のような矛盾がないかを必ず確認します。


  • 生産能力が増えるのに売上が変わらない

  • 売上が増えるのに材料費や外注費が変わらない

  • 省力化が進むのに人員配置の説明がない


これらの不整合は、計画の実現可能性を疑われる原因になります。文章と数値が一貫していることが、説得力のある事業計画書の条件です。



5. 審査項目から逆算して計画を練る


ものづくり補助金の審査では、設備仕様だけでなく、市場や顧客、競合、差別化、実現可能性、収益性、付加価値、賃上げなど多角的に評価されます。


KGSOでは、これらの審査項目を逆算して、


  • 市場や顧客のニーズに合っているか

  • 競合との差別化が明確か

  • 計画の実現可能性が高いか

  • 収益性や付加価値が十分か

  • 賃上げなどの社会的要請に応えているか


を確認し、不足があれば計画をブラッシュアップします。


補助金申請の事業計画を作成する際に整理しておきたい基本的な考え方については、「補助金で採択を目指す事業計画の考え方|申請前に整理したい5つの視点」でも詳しく解説しています。



KGSOの確認視点は3つに整理


KGSOがものづくり補助金の申請支援で重視しているポイントは、長いチェックリストではなく、以下の3つに整理しています。


1.課題と投資のつながり

現状の課題を整理し、なぜその設備投資が必要かを明確にすること。


2.投資効果の根拠

作業時間削減や生産能力向上などの効果を具体的な数値で裏付けること。


3.収益計画との整合

生産能力向上が売上・利益にどうつながるか、文章と数値の矛盾がないかを確認すること。


この3つを軸に、申請書の内容を精査し、説得力のある事業計画書を作成しています。



自社の計画について、この3つが整理できているか確認してみませんか。簡単な質問に答えることで、次に検討すべきポイントを整理できます。


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設備投資から導入効果・売上・付加価値・収益計画までの事業計画フロー

補助金申請は経営計画を伝わる形に整理する作業


ものづくり補助金の申請は、単なる文章作成ではありません。経営計画を第三者にわかりやすく伝わる形に整理し、数字とストーリーが一体となった計画書を作る作業です。


KGSOでは、中小企業診断士本人が直接対応し、補助対象可能性の確認から事業計画書・収益計画の作成、申請準備まで一貫して支援しています。実務経験に基づく具体的なアドバイスで、申請者の計画の質を高めることを目指しています。


補助金を活用する際は、採択だけを目的にするのではなく、設備投資そのものが経営課題の解決や成長につながる計画になっているかを整理することが重要です。



「導入したい設備はあるが、補助対象になるか分からない」「申請の準備をどこから始めればよいか迷っている」という方は、30秒チェックをご利用ください。内容を整理したうえで、必要に応じてKGSOへのご相談をご検討いただけます。


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※補助金の採択を保証するものではありません。


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